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ムガビについてはいろいろ断片で紹介したので。なるべく重複を避ける形を心がけますね。よろしく。
おそらく前例もないし今もいない。いわば「タイソン」などに比肩する独自の素質とスタイルを持っていた。それほどまでに「潜在力」を評価します。あの当てる巧さに加えて一撃の破壊力たるや。ブルーノのミドル級版そのもの(ただブルーノより「対戦者の質」が高かった)。どちらかといえば「タイソン」に近いとあらためて回顧します。
相手が悪かった:ハグラー
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ー対戦者は元ホープ、まだまだ強かった頃のパーカー(初回KO)。ガイデン(ムーアに挑戦)、フレッチャー(アニマル・16勝(12KO)3敗)、ハーグローブ(25勝(24KO)1敗)、ガソ(元王者)、グリーン(岩石男)などなど・・・そうそうたる面子が軍門に下ります。
ーJ・ミドル級王者決定戦の故トーマス戦も、一試合「再起戦」を行ったらよかったと考える(ウエイトがL・ヘビー。そこから「J・ミドル」に急激に落としての末)。それでも2回、トーマスのクロンク式速くて伸びる左ストレートに大振りの右スイング一撃。あんなパンチで「クロスカウンター」を打ち炸裂させられるのはムガビぐらいでしょう(笑)。
モスクワ五輪とアマ時代:
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ーこのときからムガビはいいボクシングしてました。でもやはり「不運」でしょうね。「ソウル」に出てほしかった。

フランク・フレッチャー戦:
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ーそこで生き残りを賭け連続KOのパンチャームガビと対する。フレッチャーはその前、ハードロック・グリーンとの肉弾戦に打ち勝った(6回ストップ勝ち)。ムガビはそのグリーンに大苦戦(3回はグリーンの連打を食い危なかった(クリンチの仕方をしらず))。
ームガビが終始圧倒。サウスポーのフレッチャーは何もできず。右ストレートから左フックまさに豪腕・戦慄の破壊力のムガビ。おまけにスピードもある。このまま「普通の王者」だったらチャンピオンになれたでしょう。ハグラーはなにしろ「相手が悪い」過ぎました。
ー2回にロープに詰めて放った連打。すさまじいものです。大振りだけど実に威力がある。4回にまた右ストレートが炸裂。そのまま一気に打ちまくり左フックから右でフレッチャーはロープに半身をだす痛烈なダウン(ストップ・ただこの試合は「ロープ」が(3本・ゆるかった))。ムガビ23連続KO無敗。ミッキー・ダフの秘蔵っ子=「育てた中で最高のパンチャー」兄貴分はボザ・エドワーズ。同僚にジョン・ムンタガもいた(17連勝(9KO)。
Boxing career[edit]
ムガビの試合全般:
ームガビの兄弟子はエドワーズ。エリートアマで少年のとき。おなじく「難民」としてイギリスの保護された選手(高校時代に「ロックリッジ」といっしょ。アマチームの写真がなつかしい)。エドワーズも意外に柔らかさに欠けるながら。非常にサウスポーの正統派スタイル。強打の野生児そのものだった。
ーエドワーズの方がもっとコンパクト、インサイドからよく破壊力満点の左右アッパーと右フック。左ストレート大贔屓でした。エドワーズも「運」がなかったとしかいえないでしょう。アルゲリョ、カマチョ、ナバレッテ、ラミレス・・・「長期」はおそらくムリだったでしょう(層が厚すぎた)。ムガビも似たようなもの(カリーですらすぐ負けてしまった)。
ーなお、ミッキー・ダフ傘下にはジャマイカ系移民ハニガンもいました。ムガビとちと同僚。イギリスの「ツワモノ」たちだった。この三選手は明らかに「イギリスの枠」を越え「アメリカ」を主戦場=「世界の戦う王者」でした。
ーはじめてみた試合はバンパイア・ジョンソン(18勝(10KO)1敗1分け)。ベネズエラのマラカイゴ、カジノホテル特設会場での遠征試合。2回豪快な左フック一発で後ろに吹き飛ばしてしまった。びっくり驚き。以来ずっと「贔屓選手」になりました。さらに18~19と連続KO記録を更新。突っ走っていた頃は本当に魅力抜群でした(後は後なりにすばらしい)。
ー左右とにかくどのパンチでも強い(一打必倒の戦慄パワー)。スピードと切れがあるから大振りでもよけられない。こんなに一発に破壊力があった選手はやはり「タイソン」「フォアマン」などに肩を並べるはず。
ーハグラー、トーマスと連敗した後11連続ノックアウト。ジャコを初回ストップ。捻挫と試合放棄ながらWBCのチャンピオンベルト。嬉しかった。ミッキー・ダフやトレーナーも大喜び。ノリスは相性悪かったですね。

カーチス・パーカー戦:
ー「フィラディルフィアの殺人パンチャー」17連勝(14KO)1分け。懐かしの「立ち読み」「ゴング」の「新人紹介欄」でみました(「アリ2世ペイジ」「フィラディルフィアの揺さぶり屋」(ジェフ・チャンドラー)さらに「クリント・ジャクソン」と続いた)。
ーやはりミドル級の「層の厚さ」で実力としては「下位ランカー」くらいだったんでしょう(ダビソンに判定負け・ハムショにも二連敗・シピオンにも負けた(全部判定負け)そしてムガビとの一戦。
ー試合前は自信満々だった。けどムガビがゴングと同時に振り回し。パーカーは圧倒されながらもカウンターを打ち込んでいた(当たってましたよ=ムガビはタフ)。中ごろムガビの豪快な右スイングからの連打が炸裂。パーカーは操り人形みたいにしゃがみ込んだ。立ち上がったとこにまた右を叩き込みロープ外に吹っ飛ばす。ひとこと「豪快」。強かったですねムガビ。初回KO勝ちで連続KO18。
アール・ハーグローブ戦:両者の績50勝(49KO)1敗
ーハーグローブは23連続KO勝ちのあとマーク・メダルに負けた(5回ノックアウト負け)。確かに一発パンチはありそうだ。けどスピードが足りない。それに防御ももうひとつ。しぶとい実力派メダルにストップされたのがわかる。
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ーヨロヨロしている。再開後、ムガビのオーバーハンドライトがすごい。3~4発と続けて命中させもうハーグローブはグロッキー。そこへまたロープ際で左フックが顎を打ちぬく。棒立ちになったところへ右ストレートがダメ押し。痛烈なダウン。しばらく立ち上がれず。これ以降ハーグローブは単なる「中堅」選手になってしまう(倒し倒され)。この試合も何度も何度も繰り返しみて。また見たくなった(笑)。24連続KO勝ち。ハーンズと戦いたいとインタビューで言ってました(むろんDr・フレディー・パチェコ氏)。ミッキー・ダフも「勝ったほうとやる。もうジョンもランキングは1位だ。逃げようがない」みんな自信満々だった。あんがいハーンズの方が相性が良かったのかな?当たれば倒れる可能性もありましたので。その面でもハグラーは頑丈そのもの。タフでした。

ジェームス・グリーン戦:’岩石男’に大苦戦=10回TKO勝ち:一段アップした試合:
ーグリーン戦はおもしろい白熱した一戦でした。2回早くもムガビは自信満々、豪打をふりまわす。どれもスピードがあって切れ味鋭い。しかしグリーンはうまく体を揺らして避けながら。待機戦法。
ー3回、ムガビが打ち気にはやりすぎた。そこにグリーンの右フックカウンターが炸裂。グラッと無防備になったところへ連打を浴びせる。ロープに詰まったムガビは「クリンチ」の仕方をしらない。一方的に強打を食らうばかり。解説者も「打ち返さないとストップされるぞ」といっていました。
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ー強敵との苦しい一戦。これを積んで「天才」も育つものでしょう。10回TKO勝ちで連勝を22(全KO)に伸ばした。エディ・ガソ戦:「安全運転」で4回にノックアウト:
ーガソをふりかえってみよう。それなりに強い王者だったのかもしれません。あくまで「日本選手」にとっては「高きハードル」。サウスポーの強打者柴田賢治に大差判定勝ち。前王者輪島をストップ(輪島のラストファイト・力を使い果たしていた晩年)さらに今度は「相手」が悪かった、
ー工藤政志は元「アマレス」王者だった選手。ガソの「クリンチ・もみあい」戦法は逆にもってこい。工藤が「体力勝ち」してチャンピオンになった。
ーその後、連戦連勝戦慄強打のホープだった若きハーンズは「ヒットマンスタイル」。初回ゴングと同時にガソがクリンチに来たところへ右ストレートのカウンター一閃。ガソは吹き飛ばされそのままカウントアウト。一発KOでした。
ームガビは距離をとってあまり手をださなかった(「調整」の試合だったんでしょう)。4回、ようやく豪打をまとめコーナーでしゃがみこませるダウン。レフリーはストップ。妥当だった。20連続KO勝利。
デュアン・トーマス戦:不運な王座決定戦での敗北:
ーこの試合は朝日新聞の朝刊。スポーツ欄の隅で知った。3回TKOでトーマスが新王者。鮮明に覚えている。16歳のとき。最後に「センタースポーツ」に行った日だった(当時は「リングジャパン」の「ビデオ」すら「センタースポーツ」でしか買えず)。
ーまず、何か不手際なり不都合があったんだろう。そう予想したらやはり「ムガビ、不運のTKO負け」(ワールド巻頭カラーの題名)。残念だったけどある種ほっとしたのも本音(レコードの「黒星」はどうにもならないにせよ。「負けて」はいない)。
ーみてみると。ムガビはウエートがきつかったんだろう。J・ミドル級へ「体重だけ落とした」ような印象を受けた(筋肉がもうひとつ足りなかったような)。ともあれ「試合」そのものはムガビが圧倒していた。トーマスはいつもの「デトロイト」ガードを上げ、ムガビの右を警戒。その位置からまっすぐ伸びるストレートを放つ。
ームガビは的中率が悪かった(ブランクが大きかったんでしょう)。けどトーマスの左はことごとくかわされムガビは豪快に振り回した(ミスが少なからず)。続く2回、しばらくすると豪腕一撃。ムガビのスイングがクロスカウンターになりトーマスのテンプルに炸裂。思わず後ろに下がるトーマス。効いていた。ムガビはここぞと前でてまたスイング。左右フックをぶんまわしたけどほとんど当たらず。ロープに詰め、ようやく左アッパーをトーマスの顎にかすめた。KOは逃す。
ー3回もムガビのペースだった。突然ムガビは苦しそうに横に向き。後ろを向いてロープに上半身をもたげる。目を押さえていた。スローでみると故意ではないにせよトーマスの左フックで親指が目に直撃。あれでは痛いだろう。けど「後ろに向いて」しまったのではどうにもならない(あのパンチが効いたように見えてしまった)。これも「不運」そのもの。3回TKOでトーマスが颯爽新王者に。リング上に祝福にあがってきた背広に蝶ネクタイのハーンズに「トミー!世界チャンピオンになったよ!」と喜びをわかちあい抱擁☆トーマスはデトロイトの路上で強盗に射殺される不幸な最後。享年36歳でした。
ノックス・ブラウン戦:連敗からの再起2戦目=「ダウンしたことがないタフガイ相手」:
ーアメリカでみました。トーマスとの決定戦で不幸な3回TKO負け(2回、右一発でぐらつかせ圧倒していた矢先の「サミング」後ろを向いてしまった)。ウガンダに休暇で帰り。すっかり太ってようやく始動した一年後の再起戦。かなり太めだったけど2回難なくしとめ豪腕健在を示した。
ーノックスは小柄な中堅白人選手だったけど。ダグ・デウィットに似ていた。とにかく打たれ強い。けどムガビにかかればわけなく沈められてしまう。一発一発の破壊力は以前より増したようにすらみえた。恐ろしく強烈。しかもじっくりちゃんと当てていました。2回にはじめのダウン(ノックスのキャリア初経験)、一気にスイングを振るいまた倒す。レフリーがストップ。圧勝で再起2連勝。

ケ二ー・スノー戦:25勝(17KO)3敗の黒人ヒッター強豪:
ーアメリカで接続が悪く。歪んだ画面でみました。ムガビは頭をつるっぱげに剃って貫禄がついていた。スノーはムラがある選手で。前の試合で負けが込んでいるサウスポーの伏兵に判定負け(凡戦)。みました。パンチはありそう。
ーしかしムガビは初回から圧倒。スノーも勇敢に打ち返してましたが。ロープに詰められて豪快な連打を浴びっぱなし。やはりスピードと切れは以前より少し落ちたように感じたムガビ。かわりに「一発パンチ」は一層パワフルになった。
-5回、滅多打ち。スノーはダウン。抗戦続行を示したけどストップ。これまた妥当でした。この後、ムガビは再び連続KOを重ねることになり。楽しみでした。カリー、または「ロッシ」
ルネ・ジャコ戦:念願のタイトル獲得・遅すぎた春?
ージャコはまとまった正統派スタイル。いい選手でした。カリー戦はいわれているほど大差ではなかった。ただジャコの勝ちは間違いない。距離をとってよく左を出し続けた。カリーは中だるみからそのまま覇気もなく。後半スタミナも失い試合後「相手をなめていたのが敗因」。加えて「体力」ジャコは一回り大きかった。
ーただムガビ戦はいいところがなかった。あきらかに「警戒」というより「ビビってる」感じで体も温まらず。旋回していた。そこへ左ストレートにあわせてムガビは豪快なスイングで右フックを合わせる。ジャコの肩に引っかかる形でバランスを崩し倒れた(ムガビの右が、ジャコの左の肘に被さるようになり勢いですべってしまった)。
ーその際右足をしたたかに捻挫。痛そうでした。結局試合開始後、動けずすぐストップとなる。整理と決断にしばらく要した。けど結局、マーカンテレフェリーはムガビの手をあげ勝利を宣告。ムガビ陣営もやっと安心して笑顔に変わった。しかし「遅すぎた春」だったのはいがめない。
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ーこの試合が初の海外遠征。将来悲劇の場となるロンドンである。相手は往年の「野獣」。ノリスに1敗地にまみれ再び頭を剃り上げてでてきた。
ー開始と同時にマクラレンは鋭い左を放つ。ムガビはゆっくりとした構えから軽く左右を打ち返す。重みはまだ十分ありそう。ここでマクラレンの必殺、右ストレートがカウンターとなってムガビは一気に崩れる。左右の猛連打を浴びダウン。効いていた(あきらかにノリス戦のダメージ。そして全体として「ハグラー戦」での蓄積)。あっというまにロープに詰められまたスピードのある左右ストレートを食らい。ダウン。立ち上がったとこにまたワンツー。ロープにもたれたところからがっくりうつ伏せに倒され。フィニッシュ。若きマクラレンの出世試合。WBOタイトル獲得。26勝(24KO)2敗(8回戦時代)。もともとJ・ミドル級がベストウエイトだったムガビには大き過ぎた。
ー試合後、まだ駆け出しの雰囲気で若いマクラレン。スチワートが肩を叩きながらインタビューに答えていた。これでマクラレンは「飛行機恐怖症」を克服。しかしロンドンは・・・なんともいえないですね(苦笑)。
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